基礎的な内容は『問題を解く力を鍛えるケース問題ノート』を読み解くことで、カバーできます。
しかし、トップティアのコンサルティングファームになると、もう1段階準備する必要があります。
そこで必要なのは『戦略コンサルティング・ファームの面接試験』で対策をすることです。
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『戦略コンサルティング・ファームの面接試験』の2つの良いところ
1.ケース問題のプロセス解説が多数
ケース問題そもそもの解き方以前のプロセスを解説してくれています。目次を見てみましょう。
「第2章 ケース・インタビュー対策」の目次
ケース・インタビューの目的
ケースに取り組む前の準備
ケースに取り組む際の鉄則
ケースのタイプ
ペーパー・テスト形式のケース
面接官をうんざりさせないために
行き詰まってしまったときの対処法
計算ミスについて
【コラム】
- 戦略コンサルティング・ファームが求めている能力
- マーケット・サイジング問題のポイント
ケース問題を解く瞬間だけではなく、その前後まで含めて「面接」ですよね。
つまり、ケース面接の出来だけではなく、その前後も含めて当然評価されているわけです。
そこまで解説してくれているケース本は、ほとんどないんじゃないでしょうか。
また、ケース面接対策に必要なフレームワークも書かれています。
「ここまで覚える必要あるのかな?」と若干疑問に思うものもありますので、個人的には、このフレームワーク全てをそのまま使える必要はないと思います。
いくつか大事なもの「5C(3C)」や「4P」等を正しく使えるようにして、それ以外は軽く知っておく程度で良いでしょう。
「第4章 戦略思考のためのフレームワークとツール」の目次
5Cと4P──戦略分析とマーケティング分析の基本フレームワーク
BCGマトリックス——製品ポートフォリオ
ポーターのファイブ・フォース分析——業界構造分析(外部環境分析)
バリューチェーン——事業活動分析
マッキンゼ−の7S——企業組織分析(内部環境分析)
損益計算書
内部要因と外部要因への分解による分析法
覚えておくべき「Ifシナリオ」のパターン
ビジネス・ケースの秘訣
アリストテレスの論証法
再度お伝えしますが、全てを使える必要も覚える必要もありません。
ただ、知っておかないと自分の引き出しが狭まってしまうので、なんとなくでも知っておくと良いでしょう。
2.ケース面接の例題が多数
ケース面接の例題が、数多く入っています。
この本で書かれている多くのケース面接の例題は、アメリカのお題になっています。
つまり、日本人である僕らは全くバックグラウンドのない国に対するお題になります。
そうは言っても、ケース面接であれば前提を置いたりすることで、ある程度の答えは導き出せますよね。
そして、全く知らない問題の方が本当の意味でのケースの解き方を学びやすいのです。
そのため、アメリカの事例であっても、
- 分からないなりに、考える方針は合っていたか
- 2周目をしたときに、解き方はちゃんと押さえられているか
という部分を意識することで、ケース面接の力がかなり身につきます。
また、数字やグラフなどを与えられて、定量的に考えさせられるのもこの本の良いところです。
外資戦略コンサルの面接では、外資総合ファームと比べても、グラフなどを元にしたケース問題が出題されることが多いです。
そういう意味でも、この本は戦略コンサルへの就職/転職対策に非常に有効です。
戦略コンサルを目指す方は是非やってみてください。
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『戦略コンサルティング・ファームの面接試験』を活用しよう
この本は分厚くて最初は抵抗を感じてしまうかもしれません。
しかし、しっかりと本を読んで問題を解くことで、必ず力が付きます。
僕は、毎朝の出社前に1日2時間、この本をやっていました。
朝早く会社近くのカフェで勉強すると、混んでいる通勤時間を避けることもできますし、自分の望むコンサル転職に結びつきます。
ぜひ、『戦略コンサルティング・ファームの面接試験』を活用してコンサル転職を成功させてくださいね!