外資コンサルの社員に聞いたコンサル志望者へのおすすめ本

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外資コンサルの社員が実際に読んだおすすめ本

私は、外資コンサルタントというキャリアの中で、多くのコンサルタントとお会いしました。

例えば、このような方々です。

私が実際にお会いした方々(例)

  • 新卒から10年以上マッキンゼーで働いている戦士
  • 誰もが知る一流企業から転職して10年以上ボスコンで働く戦士
  • ジョブホッパーでありながらベインで3年以上働った戦士
  • 新卒から10年以上デロイトで働く戦士
  • 新卒から15年以上アクセンチュアで働いた戦士

彼らを「戦士」と呼んでいるのは、シニアなどのクラスを明確にしないようにするためでもあります。ただ個人的には、コンサル業界で10年以上戦うのはなかなかに難しいので、尊敬の念も込めて「戦士」と呼ばさせていただいています。

このような方々にキャリアを通じてお会いして、実際に「コンサル志望者」や「ジュニアコンサルタント」におすすめの本を教えていただくことがありました。その中で今回は、多くの方が共通してオススメする本を10冊ご紹介します。

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コンサルおすすめ本:思考系

コンサルタントとしてキャリアを歩むのであれば、ある程度の「思考力」は欠かせません。

僕もコンサル志望者のときから、今に至るまで何冊も思考系の本を読んできました。

そして思考力の本は毎月のように出ていますが、やはりコンサルティングファームで読まれている本に大きな変化はありませんので、特におすすめ本を厳選しました。

考える技術・書く技術―問題解決力を伸ばすピラミッド原則

本書の説明に従い、まず考え、そのあとに書くという作業を続けていくと驚くほどの上達を遂げるはずです。まず、最終原稿を仕上げるまでの時間が短くなります。次に、あなたの書く文書・レポートがわかりやすくなります。そして、あなたの書く文書・レポートそのものが短くなります。短い時間で歯切れのよい、わかりやすい文書やレポートが書けるようになるはずです。
(引用:序文)

コンサルに就職/転職したいと思っている人は、少なくとも1回は聴いたことがある有名な本です。僕は新卒で外資コンサルを受けるとき・内定者時代・ジュニア時代、計3回以上読みました。

この本は、コンサルティングファームにおいて共通言語になることもあり、「構造化」や「構造の順序」などの言葉は、実際のプロジェクトワークでも使われます。

海外の本のため事例で少し分かりづらいところもありますが、そこの読解も含め、自分のスキルにしていきましょう。

ロジカル・シンキング

コミュニケーション能力が低下しているとはどういうことか。1つには、相手が何を言いたいのか、思っているのかを引き出す能力が低下していることである。もう1つは、自分の伝えたいことを相手にうまく伝えられない、ということである。そこに欠けているのが、論理的な思考と論理的表現能力である。
(引用:Amazonの内容紹介)

この本は、なんとなく敷居の高い「ロジカル・シンキング」の内容を、分かりやすく説明してくれています。

私自身は『考える技術・書く技術』を読んだ後に、この本を読みました。他の本よりも丁寧な図解が多く、非常に読みやすかったです。

Kindle版もあるのですが、この本は前の図解を見返したりする事が多いと思うので、できれば紙の本で読むのがおすすめです。

イシューからはじめよ

「イシュー」とは、「2つ以上の集団の間で決着のついていない問題」であり「根本に関わる、もしくは白黒がはっきりしていない問題」の両方の条件を満たすもの。あなたが「問題だ」と思っていることは、そのほとんどが、「いま、この局面でケリをつけるべき問題=イシュー」ではない。本当に価値のある仕事をしたいなら、本当に世の中に変化を興したいなら、この「イシュー」を見極めることが最初のステップになる。
(引用:Amazonの内容紹介)

私は初めてこの本を読んだとき、ハッとさせられました。大学に入学してすぐ読んだのですが「今まではある問いに答えてきたが、これからは『問いの正しい設定』が必要なんだ」と知ったからです。

コンサルティングファームに入社してからも「今のイシューは何かわかってる?」とFBをいただくことも多くあり、イシューを見定める大切さを痛感しました。

私も何度も読み返した良書なので、もし、イシューの設定を学んだことがない方にはおすすめです。

「60分」図解トレーニング 仮説思考

あなたの仮説はたんなる「仮定」や結論ありきのものだった? 結果を出す人、出せない人の違いは、仮説の立て方にあったのです。「なぜ仮説を立てても、うまくいかないのか」「そもそも時間がなくて、仮説を立てられない」――こうした問題は、正しい仮説思考ができていないことに原因を求めることができる。
(引用:Amazonの内容紹介)

この本は、もう取り扱っていないお店が多いのですが、個人的には「仮説思考をサクッと学ぶならこの本がいい」と思っています。

コンサルタントになりたいと思った大学生時代に、バイト先の先輩に「仮説思考が弱いね」と言われてしまい、必死になって本屋ですぐ読めそうな仮説思考の本を探したのを覚えています。

薄い本なので、Kindleですぐ読めると思うので、わざわざ中古で買ったりするよりはKindleで読むと良いんじゃないかなと思います。

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コンサルおすすめ本:マインド系

採用基準

マッキンゼーと言えば、ずば抜けて優秀な学生の就職先として思い浮かぶだろう。そこでは学歴のみならず、地頭のよさが問われると思われがちで、応募する学生は論理的思考やフェルミ推定など学んで試験に挑もうとする。しかしマッキンゼーの人事採用マネジャーを10年以上務めた著者は、このような見方に対して勘違いだという。実はマッキンゼーが求める人材は、いまの日本が必要としている人材とまったく同じなのだ。だからこそ、マッキンゼーは「最強」と言われる人材の宝庫の源泉であり、多くのOBが社会で活躍しているのだ。
(引用:Amazonの内容紹介)

この本は、僕がマネジメントを始めたときに、先輩コンサルタントの勧めで読んだ本です。タイトルの通り、採用に関することも書かれているのですが、途中からは「リーダーシップ」に関する話題になります。

リーダータイプであっても、そうではなかったとしても「リーダーシップは必須スキル」と書かれています。その「リーダーシップとはどのようなものか」「なぜ万人に必要なのか」について、わかりやすく書いてある良書です。

マッキンゼーでコンサルタントをされていた伊賀泰代さんが、わかりやすい平易な言葉で書いてくださっているので、学生でも読みやすい本になっています。

入社1年目の教科書

新入社員が仕事を進める上で大切な「仕事の3つの原則」と具体的な50の行動指針を1冊に凝縮!

  • 仕事の原則1「頼まれたことは、必ずやりきる」
  • 仕事の原則2「50点で構わないから早く出せ」
  • 仕事の原則3「つまらない仕事はない」

(引用:Amazonの内容紹介)

この本はTwitterでも度々紹介しているのですが、全社会人に読んで欲しい1冊です。仕事のベースとなるマインドセットは、この本に凝縮されています。

某コンサルティングファームでも、新卒入社のときに配られる本になっていたようです。聞いたのは数年前なので今はどうかわかりませんが…

著者の岩瀬大輔さんは、新卒でボストン・コンサルティング・グループに入社された元コンサルタント。内容をわかりやすく簡潔にまとめてくださっています。

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コンサルおすすめ本:就活/転職対策系

コンサルの選考フローでは、筆記やWebテストの他にケース問題・フェルミ推定が課されます。

地頭がよっぽど良い人は対策が必要ないかもしれませんが、多くの人は何かしらの対策をすると思います。

ここからは、コンサルティングファームへの就職/転職の先行フローで役立つおすすめ本を書いていきます。

問題を解く力を鍛えるケース問題ノート

試験問題、日常の問題、ビジネスの問題……世の中にはさまざまな「問題」があり、それぞれの問題を解くには専門知識が必要と思われがちです。
しかし、じつは多くの問題には共通の「型」があります。
その「型」に合った「基本動作」さえつかめば、英単語を知らなくとも文法を押さえれば英文が読めるように、なんとか問題と闘うことはできるのです。
(引用:Amazonの内容紹介)

ケース問題対策本で1番有名なのは、この『東大生が書いた問題を解く力を鍛えるケース問題ノート』です。

問題も取っ付きやすいものが多く、解説がわかりやすいのが特徴です。何回も繰り返し解いて、自分で同じような回答を作れるようにしましょう。

「まだケース問題対策何もしていない…」という人は、この本から始めるのをおすすめします。

戦略コンサルティング・ファームの面接試験

マッキンゼーやBCGなどの戦略コンサルティング・ファームへの就職や転職を志す学生やビジネスマンから圧倒的支持を受け、版を重ねてきた就職指南書の決定版。面接試験で気をつけるべき注意事項はもちろんのこと、面接で最も重視されるビジネス・ケースの問答集が豊富に盛り込まれ、万全の体制で試験に臨むことができる。
(引用:Amazonの内容紹介)

MBBなどトップティアのコンサルティングファームを目指す方は、ぜひ取り組んで欲しい1冊です。僕も戦略コンサルティングファームに転職する際に取り組みました。

ケースの事例の多くがアメリカの事例でイメージしづらい部分があるかと思いますが、トップティア志望者なら乗り越えられるはずです。

この本ではケースの様々なパターンを体系的に学べ、何回も繰り返すことで確実に力が付きます。

現役東大生が書いた 地頭を鍛えるフェルミ推定ノート

「フェルミ推定」とは、日常生活、勉強、就活、ビジネスまで、あらゆる場面で一生役立つ万能の脳力を鍛えてくれるトレーニング・ツール。いまでは外資系企業の面接問題やビジネスパーソン向けの教育ツールとしても、幅広く受け入れられるようになってきました。
本書では、だれも書かなかったフェルミ推定の「パターン」と「解法ステップ」を、1000以上のフェルミ推定問題を解いてトップ外資系企業に内定した東大生たちがわかりやすく説明。さらに厳選された30の良問を詳しく解説しています。
(引用:Amazonの内容紹介)

フェルミ推定を全く知らない大学生のときに先輩から「日本に電柱って何本あると思う?」と聞かれ、非常に困惑したことを覚えています。

その後、コンサル志望になってから、この本でフェルミ推定の勉強をしました。色々な数値をたくさん覚えて戦うのではなく「算出方法のロジカルさ」を重視する考え方は、正直それまでの人生ではあまり意識したことがないものでした。

コンサル志望の方は、フェルミ推定対策で取り組むときっと役に立つのでおすすめです。

地頭力を鍛える

企業、特にコンサルティング会社の採用現場などでは、単に頭がいい人ではなく、「地頭のいい人」が求められている。では、地頭力とは何か。地頭力の本質は、「結論から」「全体から」「単純に」考える3つの思考力である。
この3つの思考力は鍛えることができるものであり、地頭力を鍛える強力なツールとなるのが「フェルミ推定」である。
本書では、「日本全国に電柱は何本あるか?」といった例題やその解答例から「フェルミ推定」のプロセスを紹介しつつ、「好奇心」「論理的思考力」「直感力」という地頭力のベースとそれらのベースの上に重なる仮説思考力、フレームワーク思考力、抽象化思考力の3つの構成要素とその鍛え方を解説している。
(引用:Amazonの内容紹介)

この本もフェルミ推定対策本として非常に有名なものです。僕はコンサルタントになってから「地頭力って鍛えられるんだ!?」と半信半疑でこの本を読んだのを覚えています。

今はコンサルティングファーム志望の就活生の多くは読んでいるようですが、コンサルへの転職志望者も読んで損しない1冊になっています。

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コンサルおすすめ本でコンサルタントを目指そう

以上、多くの現役コンサルタントが共通しておすすめする本10冊のご紹介でした。

これらの本はコンサルに入社してからも当然役立ちますが、どちらかと言えばコンサルティングファームに入社するまでに読んでおきたい本です。

少し高めの本が多いですが、コンサルに就職/転職したい方には、どれも役立つ本ですので是非読んでみてください。